カメラ好きが薦める〜カメラ好きへのプレゼント 厳選アイテム2019冬篇〜

今年も11月に入りあっという間に終わりそうですね。そろそろ大切な人へのプレゼントを考え始める時期ではないでしょうか。何を買おうか迷って、最後にギリギリでギフトカードなんてことにならないように、カメラ好きの僕が薦めるカメラ好きに送る2019年冬厳選アイテムを紹介します。すごく個人的な視点ではありますが、もし参考になれば幸いです。

はじめに

カメラ好きには、やはりカメラ!と思うかもしれませんが、カメラ好きが本気で欲しいカメラは大抵の物が高額である事が事実です。そして、カメラは本体だけでなくレンズにかなりの投資が必要となります。カメラをもらって嬉しくても、その後に巨額の投資を考えると、安直にカメラという選択が最適ではないと僕は思います。また、カメラとレンズ以外の周辺機器にもお金がかかる現実を考慮すると、プレゼントとして渡すのであれば、カメラ好きが欲しい・必要だろうけれど、自分ではなかなか買わないだろうアイテム、または写真を撮ることが更に楽しくなる・写真の楽しさを再確認させてくれるようなアイテムが喜ばれると思います。

間違いないアクセサリー

僕がアクセサリーをプレゼントすることを薦める理由は、これらはあったら間違いなく役立ち、複数あっても困ることがないアイテムだからです。カメラ好きの悩めるところは、カメラとレンズだけではなく、周辺機器とアクセサリーが多数あり、どれを優先して購入するか常に財布と相談する必要があることです。メモリーカードに始まり、バッグ、フィルター、三脚など本当に沢山の絶対に必要なものから、あったら役立つものまでかなりあります。その中からお薦めするものは、カメラストラップ、フィルター、一脚、ソフトウェアです。

予想以上に使えるカメラストラップ

僕が写真を撮り始めてすぐに感じたのは肩こりです。デジタル一眼レフカメラは、間違いなく重く、レンズによっては更に重さが増します。旅行中などは特にですが、重いカメラを一日中首にかけて動くことはかなりの負担です。そこでお薦めするのが、Carry Speed Pro IV。首にかけるのではなく、たすきがけのストラップで、幅広パッドのネオプレーンストラップを方にかける形で肩こり防止に役立ちます。また、類似品のBlack Rapidと異なる点はカメラに装着する部分がプレートになっていて、このプレートがアルカスイス互換の三脚・雲台のクイックシューに対応しているところです。そのため、手持ちから三脚での撮影に移る際に、ストラップをカメラから外すことなくスムーズに作業が行なえます。これは本当に購入して良かった物です。

一流プロカメラマンが選ぶ 速写ストラップ PRO Mark IV

光を操るフィルター

写真の撮影は、光を撮り収める作業です。どのように光がレンズを通ってセンサーに届くかは、レンズの構造や質によって変化します。しかし、フィルターをレンズの先に装着することで、センサーに届く光を意図的にある程度変化させることができるのです。これらの変化が撮影の可能性を広げてくれるのです。

フィルターは本当にピンキリで1000円未満のものから数万円するものまであります。その違いはガラスで透明に近いことから、肉眼では質の良し悪しが分かりづらいのが事実です。ただ質の悪いフィルターは画質の劣化に直接つながり(汚れた窓ガラスを通して見る景色を想像してください)実際に現像する際にそれに気づくので、出来る限り質の良いものを購入することを勧めます。僕の一押しはBreakthroughのX4シリーズです。ドイツ製の最高級のSCHOTTのガラスに16層のコーティングがされています。リング部は取り外しがしやすいようにグリップに凸凹があります。また、米国内では25年のサポート保証付き。フィルターの一つ一つにシリアル番号があり、登録することでサポートを受けることができます。

ここで僕が薦めるのは82ミリのCPLと3ストップNDフィルター、そして82ミリフィルターへのステップアップリングです。CPLは反射する光をコントロールするもので、青空の青を更にくっきりとした青に変えたり、水面やガラスの反射光を抑えることができます。NDフィルターはサングラスをかけるような形で、センサーに届く光の量を抑えることが出来るため、絞りを広げたままシャッタースピードを抑えるなど撮影に工夫が凝らせるようにできます。ステップアップリングは82ミリサイズのフィルターをそれ以下(77,72,68,62,58ミリなど)のサイズのレンズに対応させるための道具です。大抵のレンズの直径は82ミリ以下なので、82ミリのフィルターとステップアップリングを合わせて使えば、大抵のレンズでフィルターを使うことが出来るようになります。

本当に便利な一脚

三脚はカメラ好きが最初に購入するアイテムの一つです。ところが一脚は持っていない人が多いと思います。三脚があれば一脚はいらないという意見が多いと思いますが、一脚は本当に便利です。子供のスポーツ写真の撮影の際はある程度長く・重いレンズを使うため手持ちのままファインダーを長時間覗いていることはかなりの負担になりますが、一脚を使うことで手への負担がかなり軽減されます。三脚は場所を取ることからもスポーツ写真の撮影時には向きません。プロのカメラマンは間違いなく一脚を使っています。また、観光地によっては三脚での撮影が禁じられている場所もあります。僕がお薦めするのは軽量で頑丈なカーボンファイバー製のものです。候補としては三脚でも人気のManfrotto社とGITZO社の物です。

使いたくなるソフトウェア

デジタルで撮影することの利点の一つは、写真の現像・加工作業をアプリやPC上で自らいじることが出来ることです。カメラ好きの殆どが何らかのソフトウェアを利用して写真の現像と編集作業を行っていると思います。業界最大手のAdobeは写真現像と加工の人気ソフトLightroomとPhotoshopの2つを「フォトプラン」としてサブスクリプションを提供しています。このサブスクリプションを受け取って嫌がる人はいないでしょう。また、サブスクリプションが嫌な人やAdobeが嫌な人には、Skylum社が開発したLuminarがお薦めです。Luminarはバージョン3から少しずつ人気を集め、バージョン4のパッケージに付属してくるPhotolemurはAIを駆使して編集作業をかなり楽にしてくれています。

Skylum Software Inc.

可能性が広がるレンズ

カメラ好きにとって、カメラとレンズは一つずつあれば満足というものではありません。一眼とレンズ交換式ミラーレスを使用しているカメラ好きにとって、レンズはいくつあっても足りないものです。レンズが増えることによって撮影の可能性が広がるとも言えるでしょう。基本的にフルサイズセンサー(35ミリフィルムと同等のサイズのセンサー)のカメラであれば16−35ミリ、24−70ミリ、70−200ミリでF2.8のレンズが三種の神器と呼ばれ、この3本があれば大抵の撮影は可能となるレンズです。ただ、これらのプロ向けのレンズは高価で、カメラと同等、またはそれ以上に高いのです。

そんなカメラ好きに敢えて贈るレンズのお薦めは、Lensbabyのレンズとマクロレンズです。どちらのレンズも写真の可能性を広げてくれるレンズです。レンズを購入する際に一つだけ注意する点としては、使用しているカメラによってレンズのマウントが異なるので、プレゼントする方のカメラのメーカーとモデルにあった物を選んでください。

遊び心いっぱいのLensbaby

米国オレゴン州に本拠地を置くLensbabyは独特のレンズを数種類揃え、写真を撮る楽しみを再確認させてくれるレンズです。Lensbabyからは何種類か特化したレンズが出ていますが、僕がお薦めするのはレンズの胴体を曲げることが出来るティルトレンズ。ティルトすることでフォーカスされるポイントを変化させる・選ぶことが出来るのと、オプティクス(実際のレンズ部)を交換することができるので魚眼のオプティクスやプラスチックのトイオプティクスなどを付け替えることもできます。それによって撮影した画がかなり変わります。僕は出張で同じ都市に何度も行くことがありますが、何度撮った場所や被写体であっても、Lensbabyで撮ることで、見える世界が変わります。

新しい世界が見えるマクロレンズ

マクロレンズは被写体を等倍の大きさで撮影可能にするレンズで、花や昆虫などの超接近写真と言えば分かりやすいでしょうか。小学校の頃に顕微鏡で拡大した世界を見て喜んだ感覚に近いですね。なぜ、僕がマクロレンズを薦めるかというと、写真を撮ることの難点の一つは天候です。滅茶苦茶暑い日や寒い日、雨の日などはカメラを担いで撮影に行くのが億劫になるカメラ好きも多いと思います。でも、マクロレンズで超接近して撮影すれば面白いだろう被写体が家の中に数多くあります。超接近して等倍で見える世界の中には、新たな可能性が潜んでいます。

それでもカメラなら。。。

それでもカメラを贈りたいというのであれば、メインとなるカメラではなく、目的に特化したサブカメラが良いでしょう。アマゾンには2019年のお薦めの最新カメラもありますが、僕がお薦めするカテゴリーで考えると、アクションカメラ、フィルム、トイカメラでしょうか。

体験を撮影するアクションカメラ

アクションカメラの代名詞と言えばGo Pro写真撮影を楽しむのではなく、楽しい体験を撮影するためのカメラです。小型の防水カメラで、手ぶれ補正の機能がGo Pro Hero7から格段に良くなり、本格的にアクションカメラとして使えるようになりました。三脚だけでなくヘルメットや車、サーフボードやカヤックなどにマウントできることから様々な活動時の映像撮影が可能です。カメラのサイズが小さいので手持ちで撮影するのには向かず、何かにマウントしての撮影向きです。スペックとしては12万画素のセンサーでRAW撮影が可能。4Kでの撮影も60フレーム/秒。16ミリ〜39ミリの画角でHyperSmooth 2.0なるブレ補正。これはオフィシャルサイトの動画を見ると、どれだけ激しいアクションシーンでどれほど安定した画像が撮れるかよく分かります。また、タイムラプスやHDRなどSNSで好まれる・よく使われている画像・映像の撮影が可能です。

次のお薦めはDJI OSMO POCKET。DJIはドローンの販売で有名なメーカーです。OSMOはDJIがGo Proに対抗するために送り出してきたアクションカメラシリーズ。このモデルの特徴はOSMO ActionのモデルがGo Proとほぼ同じ見た目なのに対し、Pocketは小型のカメラに取手が付いている形です。そしてPocketカメラは3軸のジンバルに乗っているため手ぶれ補正が更に強くなっている所でしょう。この辺りはドローンカメラで培ってきた手ぶれ補正の技術が光るところで、自撮りしながらのアクションが更に手軽に撮影できるようになります。オフィシャルサイトでもジンバルによる手ブレ補正が他の方法のものと映像でわかりやすく比較されています。スペック的にはGoPro Hero8と似たような感じですが、アクティブトラック機能で被写体をカメラが自動で捉え、より楽な・安定した映像が撮影可能です。

最後にお薦めするのは、僕の一押しOLYMPUSのTG-6。”アクションカメラ”のカテゴリーではないかもしれませんが、防水15m、防塵、耐衝撃2.1m、耐荷重100kgf、耐低温-10℃、耐結露と正に”タフ”な環境での撮影が可能。一般のコンデジよりも少し大きくゴツく、画素数も2019年現在で1200万画素と大きくないものの、それ故に暗い状況での撮影でもノイズが目立ちにくい正に本気のサブカメラです。アクションカメラと比べると映像の撮影面やアプリとの連携が劣るように思いますが、写真・画像が主な目的ならこのカメラは一押しです。

まだまだ熱いフィルムカメラ

2019年現在、写真を撮影する多くの人口が完全にデジタルのみで撮っていると思います。が、一枚一枚ゆっくりと時間をかけて撮影するプロセスやフィルムの色彩、またインスタックスの爆発的人気もあり、フィルムカメラにはまだまだ根強い人気があります。僕はデジイチがメインですが、フィルムの一眼レフ、二眼レフ、中盤カメラ、トイカメラとフィルムカメラでの撮影も好きです。フィルムや現像にお金がかかるものの、フィルムにはフィルムの良さがあります。

フィルムカメラでの注意点は、多くのものが中古品であることと、カメラに詳しくないと、良いものを購入するのは楽ではないところでしょう。僕個人的にはeBayで気に入ったモデルを購入しますが、当たり外れがあるのでプレゼントには向かないかもしれません。そのため、今のイチオシは、富士フィルムのインスタックスで撮影するインスタントカメラですね。いくつかのバージョンがありますが、個人的なお薦めはInstax Mini 90 Neo Classic かLeica Sofortです。どちらもクラシックカメラをディフォルメした感じの可愛らしさとカメラっぽさがいい具合でバランスされています。富士フィルムはもちろんインスタックス・チェキの火付け役。Leicaは100年以上の歴史をもつドイツの老舗カメラメーカーで、本格的なカメラは物凄く高価なものばかり。そのLeicaがちょっと遊び心を持って送り出してきたSofortはインスタントカメラでありながら、少し洗練されたデザインのものとなっています。

ノスタルジックなトイカメラ

トイカメラは、名の通りおもちゃの(ような)カメラ。キレイな写真を撮るのではなく、独特の味がある写真が撮れることで人気を集めています。カメラのボディーも殆どのものがプラスチック製で、レンズがプラスチック製というところから、綺麗な写真とは違う独特な画になります。今のお薦めは、トイカメラや独特なカメラ・フィルムで知られるロモグラフィーから販売されているHolga, Dianaの二台と学研の大人の科学の付属品の二眼レフカメラです。HolgaとDianaは通常の35ミリのフィルムではなく、120ミリの中盤フィルムを使うので、一味違う画質が味わえます。学研の二眼レフはプラスチックのキットで作成する必要がありますが、そこが更に楽しいかと思います。カスタムしてオリジナルカメラにすることもできます。

Lomography
鈴木知子 (著, 監修), 大人の科学マガジン編集部 (編集)

まとめ

いかがでしたか。プレゼントは何をもらっても嬉しいもの。最新のカメラのようなファンシーさはありませんが、カメラ好き向けに贈るプレゼントは、自分ではなかなか買わないだろうけど、間違いなく役立つ、または写真をとる楽しさを再確認させてくれるようなアイテムに限ります。まだまだ色んなアイデアはありますが、僕の厳選アイテムが皆様のアイデアの追加となりお役に立てれば幸いです。

番外編

ここまでは直接カメラ・撮影に関係するものでしたが、ここからはカメラ好き・オタク向けのアイテムをさらっと。

スマホ向けアイテム。スマホをガッチリと三脚に載せるためのホルダーRetiCam。iPhone11にも対応したマルチレンズ付きケースUlanzi U-Lens。小型・軽量・柔軟な三脚FotoPro uFO2

カメラレンズの形のマグ・サーモス

机周りのアイテム。もう使わないだろうけど鉛筆削り。木製カメラ型ペン立て。木製カメラ型オルゴール。

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